「新NISAで高配当株はもったいない」。
SNSでよく見かける話です。
これで一歩が止まっている人、多いと思います。
先に答えだけ置いておくね。
「相性が悪い」の中身は、ほとんどが再投資派の理屈。配当を「今のごほうび」としてもらいたい人には、非課税で配当が丸ごと受け取れる新NISAはむしろ好相性です。ただし受け取り方式の設定を1つ間違えると課税されるので、そこだけ要注意。
私たちは共働きズボラ夫婦のまま、4年で資産1,500万円を作りました。
配当も、あわせて年15,736円もらっています(2026年5月時点)。
この記事でわかること
- 「相性が悪い」と言われる3つの理由がスッキリわかる
- 設定1つで配当が課税される罠を、今日ふさげる
- 自分が「新NISA×高配当株」向きかどうか判断できる
「相性が悪い」と言われる3つの理由
まず、悪いと言われる理由をちゃんと知っておきましょう。
ここを飛ばすと、あとで「聞いてない」になります。
たとえるなら、新NISAは果樹園の区画です。
区画(非課税枠)に木(株)を植えて、果実(配当)や木の成長(値上がり)を楽しむイメージ。
理由① 果実を収穫すると、お金が区画の外に出る
配当金は、受け取った時点で非課税枠の外に出ます。
そのお金で株を買い直すと、新しい枠を使います。
つまり「配当を受け取って再投資」を繰り返すと、枠の消費が早い。
木を育てて最後に売る投資(インデックス投資)と比べて、ここが効率が悪いと言われる点です。
理由② 区画には上限がある
新NISAの生涯投資枠は1,800万円。
年間では、つみたて投資枠120万円+成長投資枠240万円の合計360万円です(金融庁)。
限りある枠を「値上がり重視」に使うか「配当重視」に使うか。
再投資派は「値上がり重視のほうが枠を活かせる」と考えます。
これが「相性が悪い」論の中心です。
理由③ 米国株の配当は、アメリカ側で約10%引かれる
米国の高配当株やETFの場合、配当はまず米国側で約10%源泉徴収されます。
新NISAで非課税になるのは、日本側の税金だけ。
しかもNISA口座は、外国税額控除の対象外です。
米国株で配当をもらいたい人は、ここを知った上で選びましょう。
それでも私たちが「悪くない」と思う理由
さっきの3つは、ぜんぶ「配当を再投資する前提」の理屈です。
果実をその場で食べたい人には、事情が違います。
通常の課税口座では、配当に20.315%の税金がかかります(国税庁)。
新NISAなら、この日本側の税金がゼロ。
| 年間配当10万円の場合 | 引かれる税金 | 手取り |
|---|---|---|
| 課税口座 | 約20,315円 | 約79,685円 |
| 新NISA(国内株) | 0円 | 100,000円 |
約2万円の差。
これが毎年続くと考えると、小さくないですよね。
ここで、正直な話もしておきます。
うちの配当は年15,736円ほど(2026年5月時点)。
「配当で生活が変わる」は、正直まだ言い過ぎです。
それでも「寝てる間に振り込まれていた」通知を見るたび、投資を続ける燃料になっています。
この「続けられる」こそ、ズボラ夫婦には一番の効果でした。
【設定1つ】受け取り方式を間違えると課税されます
国内株の配当を非課税で受け取るには、条件があります。
配当の受け取り方法を「株式数比例配分方式」(証券口座で受け取る方式)に設定していること。ゆうちょ等で受け取る「配当金領収証方式」などのままだと、NISA口座の配当でも課税されます(日本証券業協会)。
設定は、証券会社のサイトから数分で変更できます。
1つ注意点。
この設定にすると、特定口座・一般口座で持っている株の配当も、まとめて証券口座受け取りになります。
ちなみに、NISAで持つ投資信託の分配金は、受け取り方法に関係なく非課税です(日本証券業協会)。
高配当「株」を買う人は、ここだけは先に確認してください。
向いている人・向いていない人
ここまでの話を、夫婦会議の結論としてまとめます。
新NISA×高配当株が向いている人
- 配当を「今の生活のごほうび」として使いたい
- 老後資金はつみたて投資枠のインデックスで別に走らせている
- 振り込まれる楽しみがあると投資を続けられるタイプ
向いていない人
- 配当は全額再投資して、資産の最大化だけを狙いたい
- 枠1,800万円をすべて値上がり重視で使い切りたい
- 受け取ったお金をつい使いすぎてしまう自覚がある
私たちは「土台はインデックス、配当は少額のお楽しみ」の組み合わせ派です。
どちらが正解というより、性格で選ぶのがいいと思っています。
よくある質問
Q. つみたて投資枠で高配当株は買える?
買えません。
個別株を買えるのは成長投資枠だけです(つみたて投資枠は対象の投資信託のみ)。
Q. 高配当型の投資信託ならどうなる?
NISAで持つ投信なら、分配金は受け取り方法に関係なく非課税です。
受け取り方式の設定ミスが怖い人には、投信型から入るのも1つの手。
私たちも楽天SCHDという高配当型の投信から始めました。
Q. じゃあ、どの銘柄を選べばいいの?
それは次の記事で。
利回りの高さだけで選ぶと危ない理由と、見るべき5つの基準をまとめました。
まとめ
- 「相性が悪い」は再投資派の理屈。配当を使いたい人には好相性
- 国内株の配当は「株式数比例配分方式」の設定で非課税に
- 米国株の配当は米国側で約10%引かれる点だけ注意
設定の確認は、証券会社のサイトで数分です。
悩んでる時間が、いちばんの手数料。
今日、受け取り方式の設定だけでも確認してみませんか?
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参考文献
国税庁 タックスアンサー No.1330「配当金を受け取ったとき(配当所得)」 https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/1330.htm(確認日:2026-07-21)
日本証券業協会「NISA口座における上場株式の配当金等受取方式に関する注意事項」 https://www.jsda.or.jp/shijyo/seido/tax/nisahaitoukin.html(確認日:2026-07-21)
楽天証券「【NISA】配当金等を非課税で受け取るためには、『株式数比例配分方式』の選択が必要です。」 https://www.rakuten-sec.co.jp/web/info/info20140117-03.html(確認日:2026-07-21)
金融庁「NISAを知る」 https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/(確認日:2026-07-21)
※本記事は一般的な情報提供を目的としており、特定の銘柄・商品の推奨や将来の運用成果を保証するものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。
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